「特捜部Q 檻の中の女」の感想文
2015.11.04 Wednesday
春にやってた「未体験ゾーンの映画たち 2015」のラインナップの中にあってすごく見たかったんだけど、タイミングが合わなくて見逃してしまった作品。
原作はデンマークのユッシ・エーズラ・オールスンの小説。
※ネタバレしてます!
おもしろかった!
部下2人を死亡、寝たきりにさせて自身も重傷を負った殺人課の刑事のカール。復職をしたものの、君の下には誰もつきたがらないと事件資料整理の閑職へと転属を命じられる。そこで5年前にフェリーから失踪、自殺したのではとされたミレーデという女性の資料を目に留め、部下のアサドと勝手に捜査しはじめる。
ミレーデに何が起きたのか。
彼女の足取りを追うカールとアサドと並行して過去のミレーデが描かれる。調べるうちにカールたちは彼女が事件に巻き込まれたと確信する。
資料整理の2人が勝手に捜査するもんだから、ミレーデの事件を担当したバク刑事(無能)は課長に告げ口。度重なる苦情と金遣いの荒さ、挙句にスウェーデン警察にまで厄介になったことで堪忍袋の緒が切れた課長は2人を停職に。
↓この写真の現像代がバカ高かったようです。
カールは怪我のせいで寝たきりになった元部下の元を訪ねてしょんぼりするも「頑固じゃなきゃ君じゃなくなる」と言われ、捜査を続けることを決意。アサドが毎日通う店に行き、2人で捜査を再開。警察バッジもないのにずんずん人の家に入って行くからドキドキしちゃったよ。
ミレーデの身に起きたことへの理不尽さに最初は見てる側も混乱するけど、徐々に明かされて行く犯人と動機になるほどねぇ、と思いました。
カールは無愛想で頑固なおじさん刑事。寝たきりになった部下によるとたぶん昔からずっと無愛想。押し掛けてきた義理の息子に閉めだされて庭で酒飲んで寝るダメ親父。凍死するぞ!w
部下のアサドがいいやつなのですよ。いつも水筒に濃い〜コーヒーを入れていて、カールにも「飲みます?」と勧めるけど食い気味に「いらない」と言われるのです。
ミレーデ役の女優さんの鬼気迫る演技がほんとにすごい。あんなにキラキラしていた美人さんがどんどんやつれて行く様が痛々しかったです。特に虫歯をペンチであれしてあれしちゃうところなんか「やめてやめてやめて」と思わず声が出ました。
原作小説がシリーズものなので、続編があるかもしれませんね。あったらぜひ見てみたい。
こちらが原作小説。
特捜部Qシリーズ
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- by しのびっこ